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ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
母アライグマのエマーは、コンビニの扉を開けようと勢いをつけて突進した。
ぎぃ・・・
ガン!!
「ぶっ!!」
母アライグマのエマーは、コンビニの扉を開けようとしたとたん、出る客に扉を押されて吹っ飛ばされた。
「おっと!!」
父アライグマのフレッドは、揉んどりうった母アライグマを地面にぶつかる直後にキャッチして羽交締めにした。
「フレッドさん。受け止めてくれてありがとう。」
「くそっ!!小癪なコンビニの扉め!!俺が入ってみせる!!」
父アライグマのフレッドは鼻息を荒く、深く息を吸い込んで頬をはらますと反動をつけて、コンビニの扉へ突進した。
か
ばん!!
ぎぃーーー!!
「入れたァァァァァアーーー!!」
父アライグマのフレッドは、コンビニとの扉との戦いに勝って清々しい気分になった。
・・・正にウイニングロード・・・!!
・・・歓喜の瞬間・・・!!
フレッドの周りは感動で満面の笑みを浮かべて、この輝く瞬間を噛み締めていた。
「パパー早くこっち!!」
「パパも来てたの?!」
「なっ・・・?!」
父アライグマのフレッドは、既にコンビニの中に入ってた子アライグマ達を見付けたとたん、ズッコケて飲料コーナーの缶ジュースの棚へストライクした。
「アル、マミ、何時からコンビニ入ってたの?」
缶ジュースの棚から這い出た父アライグマのフレッドは、 既に惣菜コーナーから手を染めている子アライグマ達に聞いた。
「開いてた。」「隙間から入った。」
「パパー!!このパンうまいよーー!!」
やっとコンビニに入れた母アライグマのエマーは、夢中になってパンのコーナーに顔を突っ込んでモグモグと頬をはらませ過ぎて何倍にも顔を膨らませて頬張った。
「おおーー!!おにぎりだーー!!」
「おおーー!!お菓子だーーーー!!」
「おおーー!!べんとべんとべんとべんとべんと!!」
アライグマ家族達は、コンビニの売り物という売り物を片っ端から手をつけては勝手にムシャムシャと食い漁った。
「おおーー!!おでんだーー!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
「?」
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