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俺の頭をよしよしと撫でて、照れ臭そうに笑う。
「めちゃくちゃ気持ちよかった。サンキュ」
「加賀さん」
感動して、目頭が熱くなる。たまらずに、抱きしめた。
俺たちの体は湿っていて、ベタベタして、ぬるぬるして、とにかく気持ち悪かった。早くシャワーで流したい。
でも、この人を離したくなかった。
穏やかな心臓の鼓動を感じる。
いつまでも、抱きしめていたい。
好きです、と何度も何度も、繰り返した。
〈加賀編につづく〉
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