第1章 出会い

3/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
次の瞬間サメは全身に痺れを感じ、自分の泳いでいた方向とは、真逆に強い力で引っ張られました。 意識は朦朧としていました。 恐らくみみずは、 針に刺さっていて、その針にはトリカブトの毒が塗られていました。口から、おびただしい量の血液が海の海水に広がって、まるで何かの花びらのようでした。ざまあみろ。クソザメ。 時間にすると15分から19分くらいサメは引きずられました。 海面からは船に乗る人間が見えました。同時に眩しい光と共に海水が暖かく感じました。 内蔵が口から出ていました。最後の力で抵抗しました。その瞬間体に何かが貫通しました。 槍です。 5~6回刺されました。弾丸も489発撃ち込まれました。 もう、サメは死を覚悟し、抵抗をやめました。目をつぶり尾びれを動かすのをやめました。 気がつくと、網で引き上げられ船の上にいました。まず口から出ている内蔵をバットで叩き潰され、 硫酸をかけられました。その後ブルドーザーでひかれ、ブルドッグの前足で蹴られ、薄紙でうろこを2枚にはがされました。 「やっと会えたな」 いきなり身長は1mくらいの男がサメに言いました。 サメは意識のはっきりしない中微かな声で 「だれだ、おまえは、そしてなぜ、俺にこんな事をするんだ。」 と、言った。 1mの男は、《埼玉県熊谷市》という町に住む《マルコ》というインド人だった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!