ある科学者の疑念

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江口教授は森口にこう尋ねた。「これは戦争なのか」 「そうだ」ときっぱり言った。 「人類VS宇宙人だ」と付け加えた。 森口は江口教授にさらに自分の推論を述べる、 現代では、「武器を使うだけが戦争ではない相手との様子をうかがいしながら攻撃しあう核ミサイルを有することで相手に不安を与えるということを逆手に取ったサイコロジカル・ウォー「心理戦」だ。 ネットが中心の現代ならばまず、相手のボトルネックであるインターネットを制圧するだけで相手側は何もできないだろうな。 マインドコントロールはいいかもしれないな。人の脳は簡単に騙されやすいからな、今は宇宙人好意論者を増やして味方につけさせておくという戦略は賢い方法のひとつだ」 といって江口教授と別れた。 後に江口教授は明日の特命チームの会議で宇宙人との戦争という議題でプレゼンしようと思い、 「資料はこちらで作成しそちらにチエックしてもらうから共同演者になってくれないか」という内容のメールを書いて送った。 森口からはすぐに返事が来て「当方、了解」と簡単な文章の返送がきた。
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