Die hard protein (ダイハード プロテイン）

UFOが新宿歌舞伎町に登場

実質代表の古池東京都知事は、「今こそ日本国民全体結集し、この危機に立ち向かわなくてはいけません」と凡庸なことしかいえず失笑をかい、「日本国民のパラダイムシフトが求められています」などと得意のカタカナ日本語も「言葉遊びで国民を愚弄していると各主要新聞に強い批判を浴び、中身が伴っていない」と一刀両断される始末だった。

ジャパン　イズ　ナンバーワンの会は日本国民の関心から蚊帳の外となった

人々の喧騒が続くなかでこのUFOは何の動きも見せなかった。

出現してから三週間もまったく動きがみえなかった。歌舞伎町上空にこの巨大UFOが滞空している異様な光景ももはや当たり前になりつつあった。

マスコミ報道も出現当初が嘘のように関心を日ごとに低下した。それに伴いマスコミ報道に簡単に影響をうけやすい人々の興味も急速に萎んでいった。

このUFOを神とあがめる宗教集団とアンチUFOグループとの間の小競り合いなどが起きて、歌舞伎町警察署員がのる警察車両のサイレンが鳴り響く出来事がたまにあった。

歌舞伎町はいつもの歌舞伎町にもどり、不夜城として夜も眠らない街、

この夜の妖しいネオンに群がる蛾のような欲望を持つ人を呼び寄せるあやしい魅力ある巨大歓楽街、

「本来の新宿歌舞伎町」に戻っていった。