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「彼はコンビニの店主です」
「コンビニは辞めたから違います」
「えっ！そうなの？」
「え、今何なの？」
「普通の人です」
「普通の人？」
「コンビニの店主って普通じゃないの？」
「みんなは普通かもしれませんが、僕は違ったかもしれません（笑）」
「今は普通の人なの？」
「今は普通の人です」
「普通の人ってコンビニで働いてない人のこと？」
「違います。普通の人は普通の人です」
「普通の人って普通の人でしかない人？」
「それは知りません」
「知らないのに普通を語ってるの？」
「普通を語ってるというよりは普通の普通はこうです」
「普通の普通ってこうなの？！」
「普通の普通はこうです」
「ちょっとメモしていい？」
「ど、どうぞ……」
「普通の普通はこう…。普通の普通がこうなら、普通でない普通は何なの？」
「知りません」
「え、知らないの？」
「知りません」
「普通の人なのに？」
「普通の人は『普通』に対して、そんなに詳しくないですよ！」
「じゃあ、私って…フツウ？」
「普通かどうかは知りませんよ！」
「普通かどうかは知らないの？コンビニの店主だったのに？」
「コンビニの店主は普通に詳しい人じゃありません」
「コンビニの店主って『普通』に詳しくないの？」
「詳しくありません」
「じゃあ、コンビニの店主はみんな普通じゃないの？」
「コンビニの店主は大抵、普通の人です」
「コンビニの店主は大抵、普通の人？」
「コンビニの店主は大抵、普通の人です」
「コンビニの店主は大抵、普通の人だが貴方は辞めてから普通の人？」
「辞める前も普通の人です」
「コンビニに働いても辞めたとしても普通の人は普通の人？」
「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えます」
「え？普通の人って何なの？」
「普通の人は……普通の状態で存在する人です」
「普通の状態？！普通の状態って何なんですか？！！」
「知りませんよー」
「知らないんですか？！普通の人なのに？」
「普通の人は『普通』に詳しくないですよ！！」
「そうなんですか！！？」
「はい、その通りです」
「意外ですね？」
「そうですか？」
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