4 毎日が新婚旅行……なのか?

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 改めてお日様の下でみる彼は___  閉じられた瞼に長い睫毛が朝日を受けて、艶やかに光っている。スッと通った鼻筋の下には、キュッと引き締まった完璧な唇。  ええい、なにを躊躇っているんだい!  私はもう、サナギだった四葉美咲から、美しいチョウチョ、藤城美咲に変身したの。  愛するご主人サマを『キス』で起こすことなんて、大人の女には容易いこと。  そうは言ってもやっぱり今の私には、視覚的刺激が強すぎる。  そうだ、こうすれば見えないわ。  私はギュッと目を閉じた。  あれ?でも…彼のお口、どこだっけ?ま、いっか。  思いながらもムニュッと唇を付き出し、恐いくらいゆっくりと、彼に顔を近づけた。  と__ 「フフッ、タコみてえ」  彼の含み笑いとともに、 「ふがっ!?」  後頭に強い力が押し当てられて、突き出した唇にごく軽い刺激が走った。  と思うと、すぐにそれが柔らかく湿った感覚に変わっていく。 「ん…ふ…」  ……してやられた。 「ちょっと、ヤメて…」 「欲しくないんだろ?」
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