第4章

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笑いながら彼を追いかけ、隣に並ぶと、赤みはだいぶ引いているようだった。 「なあ、花村」 彼は閉じていた唇をゆっくりと動かした。 「いつか、会えるといいな。お兄さんに」 そう言われた瞬間、私は自分の息が詰まるのを感じた。 まるで、心の中で花が咲いたようだった。 昨夜からずっと悩んでいた。 もし兄と再びつながりを持つことができたら、私はどうしたいのだろう。 その答えは、とても簡単なことだったのだ。 会いたい。 ただ、兄に会いたい。 それだけで十分だったのだ。
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