12人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
しかし、職員室だけ地味だ。何故なら、他の教室には金や銀の装飾がついているため、とてつもなく豪華だが、この部屋だけは、テレビなどで見る普通の扉だった。
作った本人曰く、先生達を落ち着ける為だそうだ。
気を取り直して、扉を開けると中には……
目が疲れたのか?今、変なのが見えた気がするのだが?
「兄貴、何やってんだ?先行ってるぞ?……ガラリ、ピッシャン……俺は何も見てねぇぞ。決して、血塗れになってる部屋のなか先生らしき人達が、倒れていて、その一人を生徒が踏みつけてる所なんか見てねぇぞ!」
「あちゃー。完璧に見てるね!」
「だな」
完璧にこいつは見ていると確信した俺は、レイザに問いた。
「とにかく、あれは何だ?」
「んー?あれは学校破壊生物だよ」
そうか、あれは人ではないか。ならば、
「殺してもいいよな!」
おい。俺のセリフを取るな。
「別に良いよ!でも、生徒数減るのは嫌だから、半殺しで!」
スサノオは嬉しそうな顔でガッツポーズをしている。……俺は勿論、心のなかで嬉しすぎて、踊っていた。
最近、戦うことが無かったため、また、組手しかやっていなかったため、日々の鬱憤が溜まっていたのだ。
「それでは、僕が扉を開けるから、楽しんできてね!行っくよー!3、2、1、」
「「だー!!」」
最初のコメントを投稿しよう!