第1章

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核戦争が始まり何時の間にか終わった。 焼け野原になった街の片隅で生き残った人達が呟いている。 「もう戦争は懲り懲りだ」 「戦争の無い世界を築こう」 彼らは手分けして生きるために必要な食料を探し、見つけた。 街の郊外にあったスーパーが焼け残っている。 だが見つけたのは彼らだけでなく、別なグループが缶詰めなど食料品を運び出していた。 後から来たグループの者達は手直にあった棒切れや石を拾い、食料を運び出しているグループに襲い掛かる。 2つのグループは、見つけた食料を互いに独り占めしようと争った。 この世から争いが無くならない限り、戦争も無くならないという事に気が付かずに。
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