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吉沢亜里沙。23歳。 彼氏なし、見た目中の下。伸ばした髪に特に意味はない。切るのがめんどくさいのと美容室なんて場違い感がして行けない。 恋愛経験もなし。 そんな私に彼氏ができるなんて親友の望(ノゾミ)も私も思わなかった。 『よっ、元気してる?』 まだ7月だというのに日が落ちても気温がさっぱり下がらないある日。突然のメールが届いた。 田中隆。 私と一応同級生。一応っていうのは学生時代にさっぱり交友が無かったから。ただ一時期やってたコンビニのバイトで同じシフトになったことはあったかな・・・。メアドもそのとき交換しただけで、あれからもう3年。そういえば交換してたな~って思った程度だったから向こうも忘れてると思っていた。 『元気っちゃ元気だけど何?お金なら貸さないよ?』 お金の貸し借りは友達同士でもダメ絶対!ってコンビニで話したときに私の性格も知ってる。どうも田中君の幼馴染?には私と田中君は似たもの同士に見えるようで、そのときに恋愛感も少し話した程度。 いまさら何のようなんだろう・・・。 『そんなんじゃないよ  たださ、今ツ○ッターで「5年も10年も人と人が何かしらつながってるのって奇跡」って話になってさ、そしたら吉沢のこと思い出したから連絡してみただけ』 はぁ? それでなんで私・・・? てかツイッ○ーって・・・。 『お、おう・・・そうか』 それ以外にどう返せと? そんなこといわれても返答に困るし、別にうれしくもないし・・・。
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