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『あ、そうだ
今度飲み行かない?
なじみの店知ってるから』
は?
なんで私と・・・物好きなのか?
お世辞でも私は女として終わってると思う。
スカートなんて着ないし、世の女の子みたいに化粧もしない、オシャレもめんどくさいっていうのに。
『ん、いいけど』
この時断っていたら、たぶんもう会うことも話すことも無かったはず。
けどこの時は、いや、今もなぜ行く気になったのか分からないこの誘いになぜか乗った。
ほんと、私なんかのどこがいいんだろう・・・。
あ、私お酒あんまり好きじゃないんだけど・・・まぁいいか。
その後、日付と時間。私が場所を知らなかったから待ち合わせの場所を連絡してその日は終わった。
飲みに行って、それっきりだと思ってた私の予想は。ありえない方向に傾いていくことなんて1ミリも考えずに。
何日かたって約束した日。
その日もやっぱり日が落ちてるのに暑くって正直やっぱり断ろうかって思ったけど、一度いくと言ったからってことで待ち合わせ場所に。
『ごめんっ!
少し遅れるかも!!』
なんじゃそら。そっちから誘っといて・・・。
『ふ~ん
早くこないと帰っちゃうよ?』
私はあんまり待たされるのが好きではない。待ってる時間があるならゲームしたいし。
『できるだけ急ぐ!!』
んっとに、そうまでするかな・・・。
結局あと5分まってこなかったら帰ろうと思い始めたころ、田中君は現れた。
「ごめんっ。予定が思ったより押しちゃって」
「ん、あと5分でこなかったら帰ろうかと思ってた」
久々にあった田中君はまったく変わってなくて、けしてイケメンには分類されない彼は身長も私と同じくらい。
(170・・・ないのかな)
コンビニのときにも思ったけど普通・・・より下?の顔してる。
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