3.平和を願う自身は、波乱の波に飲まれるものである

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 「あっさり立ち聞きを認めたな。いつもカンペキでしっかりした姉ちゃんだけど、こーゆーとこはポンコツだな。というか、チョロい。」  「お姉ちゃんだって、いつも完璧じゃないんだよぉ!しかもチョロいって言われたぁ~ママに言いつけてやるーー!!」  姉ちゃんは、そう言って泣きそうになりながら、部屋を出て行った。俺が言うのも変だが、姉ちゃんは本当にブラコンだ。寝る時は、この部屋に忍び込まれないように、カギをかけておくことにしよう。でも、脱衣所のカギをいとも簡単に開けた姉ちゃんにとったら、無意味なのかもしれないが、とりあえず考えないことにしよう。  
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