現代!?

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現代!?

朝、目が覚めると家にいた。「家」というのは、高校三年生の真紀子の家である。 「今日は何日?」 寝ぼけ眼でカレンダーを確認していると、 「遅刻するわよ。早く出なさい」 聞き慣れた母の声、混乱しながらも、制服に着替えて学校へ走る。時間がないので食パンをくわえて。 (さっぱりわからない。どうなってるの?) 頭の中がぐるぐる回る。 「危ない!」 誰かの叫ぶ声と同時に真紀子は、腕を引かれて後ろに尻餅をついた。その次の瞬間、トラックがクラクションを鳴らして目の前を通る。 「あ・・・」 間一髪、衝突をまぬがれた真紀子に、 「死ぬぞ」 一言、助けてくれた男は吐き捨てるように言って去っていった。 真紀子は腰が抜けて茫然としている。その原因は、恐怖ではなく、助けてくれた目のつり上がった男が、紛れもなく昨日、一日一緒に過ごした未来の旦那、隆幸だったからである。 「たか、ゆき・・」 一瞬の出来事だったが、間違いなく同じ制服を着ていた。おそらく、10年後の未来で旦那になった隆幸に会っていなければ、ここで運命を感じることもなかったであろう。その後当然、真紀子の未来の旦那の捜索が始まる。
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