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深夜1時
私達は、廃墟の前にいた
「行くわよ!香!智子!」
「止めない?‥楓‥」
智子は楓を征したが
「あたし達が行かなきゃ謎は解けないわよ!ねっ!香?」
「ねって言われても私達が行って解ける筈無いでしょ!?」
「だからこそ行くのよ!」
楓の言葉に私はツッコんだが楓は聞く耳を持たず私達の手を掴んで廃墟へと向かっていった
この廃墟は世間で有名な心霊スポットだが何が怖いのかは不明だった
「お化けハンターが解明してあげるわ!」
威勢良く私と友人の智子を巻き込んで…冒頭の深夜に繋がるのだ
私達は懐中電灯片手に玄関から入ると細い廊下の左右に幾つか扉があった
ギシッ‥キィッ‥
扉を開けると風呂場や洗面所があった
「部屋に入るわよ」
ギィィッ
楓が言いながら一番奥の扉を開けると其処は居間だった
見渡すと左右の壁に大きな楕円形の鏡が向かい合わせに置かれていた
楓が懐中電灯で照らすと光が鏡の中を無限に光っていた
「ワァ!綺麗ね!」
「ど‥何処が綺麗なの!?ワタシは怖いよ!」
楓が感嘆の声をあげると智子が即座にツッコんでいた
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