宿坊での合宿

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宿坊での合宿

高校3年生の夏休みに宿坊で二泊三日の合宿を行った。 宿坊では優しそうなおばさんがいて、聞くと他は誰もいないとのこと。 部員が大勢いたのでおばさんだけにお任せするのは悪いと思い食事や寝床の準備も我々が手伝いました。 合宿中はお寺の奥の広間で長机を並べて文化祭用のマンガ原稿やイラストを描いたり、グッズなど制作していました。 その日の夕飯を広間に運ぶのに皆で交互に台所へ行くと、数人の後輩たちが凄い形相でやってきて「先輩!先輩!!変な人がいる」と小声で耳打ちしてくる。 「変な人?」 後輩が言うには広間から真っ直ぐ台所へ続く長い廊下の途中に、左側に風呂場、右側に障子がある。 その障子が少しだけ開いていたと言う。 「覗いてみたら…毛布を頭からすっぽりとかぶって包まっている人がいるんですよ!!」 「まさか…こんな暑い真夏に毛布に包まってるって…何かの見間違いじゃ」 「でも!いるんです!先輩も覗いてみてくださいよ」と言われた。 しかし、私が行った時は障子が閉まっていて確認することは出来なかった。 翌日、朝食をいただいて、午前中活動をして昼食をいただいてから、また活動を続けた。     
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