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トイレは入り口入った通路の突き当たり、本のコーナーの並びにある。
「お兄ちゃん？また来たの？」
再びチャイムが鳴り、その声に反応してしまったわたしは、隠れるのをやめてとりあえず作業を続けた。
そして、奥を覗いたお兄様、暉(ﾋｶﾙ)さんが声を掛けてくださった。
「あっ、こんにちは…」
「よく頑張ってますね、お疲れ様です」
「あっ、ありがとうございます…」
と、足元に置いてあった商品の納品ケースに爪付いてしまった。
ドラマのようなシチュエーション。
「おっと…」
ふわりと、暉さんに抱き止められた。
なんてドラマのようなシチュエーション。
そこへ、トイレから出た奴が現れた。
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