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「あんたこそ、こいつのなんや」
「現状はただの客ですが、もしかしたらもしかしますかね」
えっ?!
ええっ???
今なんと……?
「お兄ちゃん!!何してるの!?神楽坂さん、困ってるでしょう?!」
レジが空いたので止めに来た爽さん。
ああなんか、わたしを取り合って二人の男性が、とポーッとしていたところに、現実に引き戻された。
「大阪の人ですか??」
奴に気づいた爽さんが。
「あ?ああ、まあ、そうや」
話の腰を折られたように、なんとなくふて腐れる。
「わあ!!関西弁、喋ってる!!すごい!!かっこいい!!もっと喋ってくださいよぅ」
いきなり可愛こぶって、あろうことか腕を取った。
「えっ?ああ、そう?そうか?何言うたらええ?」
何を満更でもなさそうにこの男は。
なんだろう。
チクリとした。
「ナンデヤネン、とか」
「ああ、発音がおかしい!!それイラッとする!!」
「え~~っ??教えてくださいよぅ」
なんだこのブリ振りは。
こういうキャラか。
「爽、ご迷惑だろう」
「え~~っ?!仕方ないなあ、じゃあまた来てくださいよ?待ってますから」
くねらせる。
どこのキャバ嬢だよ。
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