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妙なやり取りのあと、いつも通り、煙草と缶コーヒーを買って帰っていった。
ふと、妙にレジの時間が短く終わったことに違和感を覚えた。
「今のお客さん、万札使わなかったの?」
「?はい、そうですけど。ちょうど540円払って帰られましたよ?それがなにか」
いや、まさか。
偶然だ。
そしてトラックはそのまま走り去った。
「あれ?」
龍が彫られたジッポライターが落ちていることに気付いたのは、少しあと、ゴミを集めに外に出たときだった。
『SIlahama』と書かれていた。
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