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外に出たときだった。
奴の車が止まったのが見えたのは。
「えっ!?どうして…」
「忘れもん、取りに来た。……こんなことになっとるとはな」
少し息を切らせている。
急いで引き返して来たらしい。
「動くなよ?!変な真似したらこいつがどうなるか…」
言って引き寄せようとした足に、何かが飛んできた。
缶コーヒーだ。
未開封の。
「いっ…!?」
咄嗟に視界が下を向く。
「離れとけ!!」
言うとそのままタックルしてきた奴。
「うおっ…」
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