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宮前さんは私のために冷蔵庫をいつも、いっぱいにしてくれた。
彼女に願いでた日から、私は毎晩夕飯を作り、用意した。
もちろん彼はいつも遅い。
私は先に食べ、彼には、一つ手紙を添えた。
“お疲れさまです。葉月”と、書いたそれは読んでくれているだろうか。
私は彼が帰るときは寝ていて、彼が食べているのかわからない。
朝起きればもういなく、ラップをして並べていたはずの夕食は、朝宮前さんが片づけている。
確認したいが、怖い。
捨てられているとわかったなら、私はきっと、落ち込む。
だから知りたくなくて、それを続けた。
毎晩のそれを続けて、気がつくと二週間が過ぎようとしていた。
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