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しかし、私は洗濯物を干すことを再開させた。
私は共哉さんが問題の下着を干すのをこっそり確認したあと、慌ててかごへ視線を戻した。
すると次に私の下着が出てきてしまった。
なんということだ……
私は彼にバレぬように、急いで見えていたブラをとった。
それは、真っ白のレースが少しついただけの下着だ。子供っぽいデザインだと、私でもわかる。
恥ずかしい……
彼に見つかりたくない。
しかし、それは遅かったようだ。
「葉月……」
「は、はい」
私は瞬時、背中にブラを隠した。
すると、彼は真剣な表情を見せる。身体に緊張が走った。
何を言われるだろう……
「……女性の下着はネットに入れるんじゃないのか?」
「え?」
彼がまさかそんなことを言うなんて想像もしてなかった。い
「変形するらしいぞ」
なぜ、共哉さんはそんなことを知っているのだろうか。
やはり大人だからかもしれない。
「見ないから最後に干せよ」
「……はい」
彼はやはり余裕だ。
きっとそれは、今までに下着を見せ合うような付き合いを経験していたからに違いない。
私の胸は、好きだと自覚している今、苦しくちりちりと痛んだ。
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