重ねる時と

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可愛すぎて、たまらない。 「葉月、可愛いよ」 「とも、やさん、好きです……」 それに彼女が気持ちを伝えてくれるから、俺まで溢れそうになる。 「可愛いな、葉月」 赤く色付いた頬にキスをして、同じことを伝えれると、彼女がゆっくり瞬きをした。 「共哉さん……」 その色っぽい声に誘われるように、もう一度頬にキスを落とし、耳元に唇を寄せていく。 「ん……」 耳が弱いのか、葉月はあたる息に身体を震わせる。 それが俺を大きく躍らせている事に気付いているだろうか。 瞳を閉じ、俺のそれを受け入れる彼女の表情は俺をどきつかせる。 葉月さ俺の服を強く掴む。 「葉月、このままお前をもらっていいか?」 彼女も同じ気持ちでいるはずだ。 そうとしか思えない。 「嫌か?」 誰かに身体を開くなんて初めてだから、無理矢理にはしたくない。 だから尋ねた。 だけど、俺は自分の事でいっぱいで彼女が無知な事をわかっていなかった。 「嫌じゃないです」 本心から受け入れてくれると完全に信じていた俺だった。
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