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甘くて柔らかい肌、
ボディソープだろうか、僅かに果実のような香りがして、それも彼女らしくて気持ちが上がる。
「と、とも、やさ……ん!」
ゆっくりと刺激を与える俺に彼女が戸惑いをみせるけれど、「大丈夫だ、葉月」と、落ち着かせるよう、名を呼び、優しく食む。
白くてなめらかな肌はすぐに色付いて、俺をぞくぞくさせる。
きっと他の誰も、この色を知らない。
「んっ……とも……さん……んん」
戸惑いの中に、
彼女から刺激を受け入れるような声が漏れ始める。
それに、葉月の力が抜けていくのを感じて、「そう、楽にすればいい」と、なるべく優しく伝える。
少しでも、気が和らげばと。
「と、共哉さん……私……」
初めての事できっと追い付けていないのだろうと思う。
多分次起こる事に予測が出来ないのだから。
それでも止めてあげられなかったのは彼女が本気で拒まないから。
「大丈夫だ」
力一杯押し返されれば、きっと止めていた。
「葉月いい子だ……」
けれど口付けを受け入れる葉月にそれは見えない。
むしろ、逆に感じられるくらい彼女の表情は色っぽくて、俺を誘っているとしか感じられなくなる。
「ん」
「ほら、いい子だ」
ゆっくりと口付けの範囲を広げていった。
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