届いた先

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「色は黄色がいいみたいだからな」 「へ、聞いたんですか?」 姉と喋ったのだろうか。 電話番号を知ってるからそれもあり得るが、そんな事二人からも聞いてなかった。 「いや。調べたんだ」 「へ、どうやって……」 聞かずにどうやって調べたのだろう。 疑問で仕方がない。 「ネットで見たり……な」 「……そうなんですか」 統計的に贈り物の色は黄色がいいとか出ているのだろうか。 「あぁ」 私の質問に彼はどこか気まずそうに視線を逸らす。 それもそのはず、一人気が早く子供用品について調べていたなんて彼の性格からすれば面映ゆい事だろう。 「色は黄色でいいですよ。でも共哉さん……これは幼すぎると思うんです」 そんな彼にやんわりと意見を言っては見つめる。 「……そうか?まぁすぐでかくなるしな」 大きくなるにしても、今現在これで遊ぶ歳ではない。 だから私は思いきって少し離れた所にある、ままごとセットのような物を指さした。 「共哉さん、あれはどうですか?」 女の子だから、楽しめると思ったのだ。だが、彼は彼の意見は違った。 「あれは誤飲の可能性があるからな。それこそもっと大きくなってからだ」 正直それには納得できなく、大きく瞳を瞬かせた。
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