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翌日、差し込む明るさに目が覚めたのは昼を過ぎたときだった。
俺が目覚めてすぐ、葉月も目を開けた。
少し寝ぼけたような表情が、可愛い。
視線が絡むと彼女は、はっとした様子を見せ、心もとなさげにリネンを少し持ち上げた。
｢おはよう、いや、昼過ぎてるからおはようもおかしいか……｣
｢そ、そうですね……もうお昼ですもんね。こんにちは、ですかね……？｣
照れているのか、たどたどしい。
｢そうだな……｣
思わず、笑ってしまったが、すぐに身体を心配した。
｢大丈夫か？身体｣
かなり無理させた昨晩、それを思い出したのか彼女は恥ずかしそうにする。
｢……はい｣
｢そうか｣
｢はい｣
こんな彼女を見るのはいいものだ。
｢たまにはこうして遅く起きるのも悪くないな｣
｢はい……｣
ゆったりとした時間が、こんなにいいなんて……
彼女と同じベッドで目覚めるのは、最高かもしれない。
｢共哉さん、本当に今日もお仕事大丈夫なんですか？｣
｢あぁ、今日は休みをもらっている。心配しなくても大丈夫だ｣
｢そうですか｣
あまり今は仕事の話を持ち出したくない。
彼女とはじめて共にした朝、同じことを思ったはずだ。
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