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私は「やった……」と、言って彼の腕に自分の頬をつけた。
気温が高いせいか、いつもより彼の体温が高い。
「共哉さんの腕珍しく熱い……」
「そう?日焼けしたかな」
「私もしちゃうかも。でもいいです式は終わったし……」
「そうだな」
きっと水着になったらもっと焼ける。それより今は楽しみたい。
私たちはゆっくり歩いて部屋に戻った。
「葉月、ちょっと待ってて」
「え?」
「電話少しかけさせて」
「あ、はい」
彼が携帯を手にして電話をかけ始める様子を見て、私は外のテラスにでた。
そこには寝そべって海を眺められる椅子がある。
私は個々のそれをくっつけた。
「悪かったな」
「いえ。共哉さん、見て二人がけになりましたよ」
「あぁ、本当だ」
私が彼の手をひいて「座って下さい」と、そこに寝かす。
「葉月もおいで」
するとすぐ私は彼の上に重なるように身体を倒した。
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