未来月-2

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共哉さんが困るとはどういうことだろう。 私に友人がたくさんいたならば、主婦業ができなくなるからだろうか。 たしかに、主婦業との両立は難しいと思う。   しかし、その答えはわからなかった。 「……葉月、飯にしないか?」 私はもう、問うことができない。 「え、あぁ……」 壁掛け時計の針は、普段ならとっくに夕食を食べ終えている時間を指していた。 急に焦り始める私は、少し前を後悔する。 「ごめんなさい、私が携帯を触ったから……」 「いや、そんなのたいした時間じゃないだろう。それより……」 それよりなんだろう…… 「葉月と俺の…」 そこで私は彼が何を言おうか予想がつき、わざと大きな声で「今、準備しますね」と、立ち上がった。 きっと、お風呂でのことを言うに決まっている…… 「あぁ」 その声は、やはり楽しそうだった。
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