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ポツンとひとり残された五右衛門は呆然とした。
これはまさしくカノッサの屈辱だ。
ローマ教皇グレゴリウス7世と対立していた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、雪が降る中、カノッサ城門にて裸足のまま断食と祈りを続け、教皇による破門の解除を願い、教皇から赦しを願ったことだ。
その日は一日中呆けた様子で何も覚えていない。
さっさと帰宅し、家で缶チューハイを飲みながらスルメいかを食べているうちに睡魔に襲われて寝てしまった。
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