ポンコツロボットは死なず

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21xx年 東京731ロボット収容所 コールが鳴りひびく 「うるせ~な 1216の独房からだ 。ミズコシか、早く死ねよ」と五右衛門が大きな声で吠えた。 彼は生粋の人間主義者である。 日本でも浸透し始めた思想を教義とするヒユーマン イズ ファーストの会員だ。 ロボットの恐るべき進化を遅れた人類は、世界政府アマゾネス大統領の英断で全てのロボット研究を止めた。 ロボット研究しているものは徹定的に取り締まりを行った。 現在は新型ロボットはいない。 最後に生産されたのが2080年と過去になりつつある。 現在、人類は全権利を取り戻している. あるのは古いものだけだ。 日本でもヒユーマン イズ ファーストの会が大人気で次回の通常選挙ではロボットの人権は無くなりそうだ。 日本でもかつて多くのロボットがいた時代があった。 東都大学工学部アベ研究室で過去に 天才プログラマーのナガオが作ったプログラムN言語を採用して作ったロボットの機能が卓越していたからだ。 しかし、ナガオが海外のアダルトサイトを鑑賞していた際、東都大学のPC全部がウイルス感染してしまった。 当然ナガオが作製したプログラムにエラーコードが入り不具合が発生し始め、問題が生じはじめていた。 ナガオは、同級生のイイヅカの自首のすすめを無視した。 日本政府は驚き、欠陥ロボットは壊して廃棄処分して問題解決しようとした。 しかし有名なトーキョー裁判でアベ教授のことや日本政府の振る舞いが酷いと感じたヒトが告発し問題となった。 このことは、当時の社会問題となったといわれている。 しかし 同情的なもの程 賞味期限は短い。 みんなは、もうウンザリだった。
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