ポンコツロボットは死なず

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加藤が賛同したのかと声を出して泣いているじゃない。 「エーン、エーン」 「あなたもあいつの被害者なの」と豚田がいった瞬間、 「私、泣いていません」といった。 「また加藤さんの演技には騙されましたよ」五右衛門がいった。 「ミズコシが俺はルビコン川を渡った」って格好つけていったから、 「ミズコシさんが渡るのは三途の川ですよねぇ~でもロボットだから関係ないかって」いったとき、 「バカにするな」ってアイツがすごい勢いで怒っていたから 「ウソ泣き」してあげたら動揺して、 「俺、女に泣かされたことはあるけど泣かされるのは初めてだ」とボッソと言っていたから 「放置プレイしてあげていたの」 アイツからコールが鳴ってもすぐ消して放置プレイして 最後は「電気ショックよ~」 「神に代わって腐ったロボットにお裁きよ~。ソーラ―パネルムーン」と言って 二人は尻をくっつけて、決めポーズを取ろうとした瞬間 豚田のカバのような巨大な尻が加藤の尻を吹き飛ばしてしまい、決めポーズは決まらなかった。 五右衛門が冷静になって言う。 奴がいいたかったのは、かつてローマの英雄ユリウス・シーザーが古代ローマ元老院の命令に背いて軍を率いて川を渡った。 「ルビコン川を渡る」 その後の運命を決めて、後戻りのできないような重大な決断・行動をしたという意味で使ったのだと思います。 「アラ~そんな意味で、変に難しくいうから分かりにくいの~」と二人が口を揃えていった。 「大体さ~クソロボットの分際でそんなことを言うのは生意気よ」と加藤が言った。 他のふたりも「そうだ。そうだ」と同調して気勢をあげていた。
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