ポンコツロボットは死なず

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「三人とも大騒ぎしてどうしたの~ここは私たちの仕事場でしょう」と大森副所長が騒いでいる三人を諫めに来た。 「副所長殿、我々は1216の独房で変態行為を連日行っている、ミズコシの諸行についてはなしていました」 「あ~アイツね。私にも君は処女なのか」としつこく五回も聞いてきたから、 「私はこれでもヒトヅマよ、子供も二人いるのよといっていたら」 「君は処女じゃないのか」と数十回もブツブツ呟いて、 突然、「ヒトヅマってなんだって僕のプログラムにはそんな単語はない」と騒いで頭を独房の壁に打ちつけはじめたから、 「電気ショックよ」 「格好いいです。最高です。大森先輩」と人間主義の三人が礼賛していた。 その時、有里が躊躇いながらモジモジしていると 豚田が血走った目をして「あなたも被害者なの」と尋ねた。 「違います。私はミズコシさんからプロポーズされました」 と皆が変な声を出して驚くなか、彼女は意外なことを言ってきた。 「ミズコシさんから、君だけだよ、僕に電気ショックを与えないで優しくしてくれるのは」と泣きながら言ってくれました。 「君は処女か」と聞かれたので、 「いいえ」と答えました。 「そしたら、何でもいいよ、結婚してくれるか」と言ってきました。 そして女のコの大事な部分の毛虫を一本くれないかといってきました 五右衛門が正気に返って、「そんなこと、日本国憲法で禁止されているじゃないか」 「許せない」と、怒りで体を震わせながら、「でも奴はどうしてそんなことを」 「戦前、旧日本兵が出征前にお守りとして彼女や妻の毛虫の毛をもっていたらいたようです」 「最近、彼が見た機動戦士ガンダムでアムロがセイラさんに「御守り」を頼むシーンを見て、その気になっているようです」とモジモジしながら答えた。 「ガンダムは知っているけど、そんなシーンあったけな」と加藤がいうと、有里が「小説版のようです」と付け加えた。
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