KAMEKO

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KAMEKO

丁度その頃、カメ子は同僚のモモコに頼みお腹を強く何度も押してもらい、あそこから空気を抜いている最中だった。 下卑な音「ブヒー、ブピー、ブー」などの音がカメハメランドの待合室に響いていた。 カメ子は交流戦を十回戦も本日行い、 顧客のピストン運動のさいに送り込まれた空気でお腹がパンパンになり、 腹痛を起こしていたのだ。 「カメちゃん、なして十人も試合をこなすだっぺ」とモモコが疑問に思い尋ねた。 「カネがいるだっぺ。カネが」 「カメちゃんは、貯金一千万近く、トントン銀行に預金しているじゃないのけ。それに、トントン証券会社の証券マンに言われるままに買った未公開株もいきなり、東証一部上場して、うなぎ登りに株価が上昇して、今はウハウハじゃないのけ」 モモコは下世話なことを口にしていた。 「おらは五右衛門と結婚するだっぺ」 そのことを聞き、瞬時にモモコは好物の水戸の名産の納豆まんじゅうをたべるかのように喉にネバネバしたものを感じた。
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