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子供の頃、近所に住んでいた同じ年の男の子が作った標本を見ることが好きだった。優しい性格の彼は家で死んだ昆虫を何時までも忘れたくないという一心で死んだ昆虫を標本にした。
彼が作る標本はまるで生きているかのような綺麗な状態で、長い間保存する技術も凄かった。これらはきっと、彼の心の優しさがあってこそだと思った。
そして今、久しぶりに故郷に戻ってきた私はその彼に10年ぶりに再会する約束をした。きっと今でも標本を続けていて、素敵な標本が部屋中に飾られているに違いない。そう期待しながら彼の家を目指して歩いていった
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