ありふれた日常

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 「ん?普通じゃね。お前が起きるのおそすぎるだけだろ」  僕の自宅のチャイムを鳴らした張本人は、そう言い放った。  「てか、なんでそんな急いでんだ?」  僕は、寝ぼけた目をこすりながら、そう聞いてみた。  「お前、大丈夫か?今何時だと思ってんだよ」  「ん?って、えっ?もう8時?」  「そうだよ!早くしねえと、未央と先行くぞ!」  「未央待たせてるの?それはまずい」  寮生活初日で、こんな有様です。  そんな時、未央はそんなこったろうと思ったと、  呆れ顔をしてドアの前にいたことを僕は知らなかった。            ※
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