波乱の予感

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 「で?準備係での出し物、男子のみんな何やるか決めた?」  「まあ、一応?」  僕が答えないと、怒られそうだから一応答えた。  「あ、ちなみに、香奈たちはバンドに決めたんだけど?」  そう、香奈が言うと男子は驚いたような顔をした。  「え?俺らもバンドって言おうとしてた」  そう、火渡が言った。  「じゃあ、バンド決定でいい?」  満場一致で決まった。  「あ、そういえば私たちは放送係になったから、打ち合わせがあるみたい」  「そうそう、いってきまーす」  未央と香奈が抜けた部屋で、僕はあることを話してみようと決意した。  「あ、そういえば、僕白井に告られた」  「ふーん。って、え?まじで」  「うん、まじ。僕、2人みたいに顔よくないし、マジなんでだろうって思った」  「なんかあんだよ。きっと」  そう言って、火渡は少し考え始めた。  こいつって意外と抜けてんだな。  外見は完璧なのに。  なんか、残念な人。  「てか、随分唐突だな」  それに比べ、真宙は冷静かつ天才のイケメン。  文句の付け所がない。  ほんと羨ましいよ。
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