4人が本棚に入れています
本棚に追加
※
『万由里姉ちゃん!』
『あら、琉斗。今日は、琉斗と同い年の子が2人いるけど、遊んでかない?』
『僕はいいよ、姉ちゃん。僕が友達作るの苦手だって知ってるだろ』
『だからこそよ。少しは同学年の友達作ったほうがいいわよ』
『余計なお世話だよ。僕はいいの』
あれ?これは、あのときの夢?
ここ最近は見てなかったのにな。
『万由里お姉ちゃん、これ、使っていい?』
『あ、いいよ。ねえ、未央、これ私の弟なんだけど、一緒に遊んでやってくれない』
『未央ちゃん。まだー?』
あ、小学生の柚希。
それに、未央。
この時から未央はかわいい女の子だった。
『あ、柚希くん。これ、私の弟なんだけど一緒遊んでやってくれない?』
『いいよー、遊ぼう!』
『え、僕はいいよ』
小学生の俺はそう言った。
俺はこの時、人見知りだったのかな?
それとも、ただ友達を作ることができなかっただけなのかな?
今となっては全然わからない。
そういえば、2人とはこうして出会ったんだった。
まるで、ずっと一緒にいたかのように感じる日々。
でも、2人と遊んだことによって、俺がここに来ることも減った。
理由は、友達といることの楽しさを知ったから。
今まで作らなかった、友達を作ってみようと決心できたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!