波乱の予感

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           ※  『万由里姉ちゃん!』  『あら、琉斗。今日は、琉斗と同い年の子が2人いるけど、遊んでかない?』  『僕はいいよ、姉ちゃん。僕が友達作るの苦手だって知ってるだろ』  『だからこそよ。少しは同学年の友達作ったほうがいいわよ』  『余計なお世話だよ。僕はいいの』  あれ?これは、あのときの夢?  ここ最近は見てなかったのにな。  『万由里お姉ちゃん、これ、使っていい?』  『あ、いいよ。ねえ、未央、これ私の弟なんだけど、一緒に遊んでやってくれない』  『未央ちゃん。まだー?』  あ、小学生の柚希。  それに、未央。  この時から未央はかわいい女の子だった。  『あ、柚希くん。これ、私の弟なんだけど一緒遊んでやってくれない?』  『いいよー、遊ぼう!』  『え、僕はいいよ』  小学生の俺はそう言った。  俺はこの時、人見知りだったのかな?  それとも、ただ友達を作ることができなかっただけなのかな?  今となっては全然わからない。  そういえば、2人とはこうして出会ったんだった。  まるで、ずっと一緒にいたかのように感じる日々。  でも、2人と遊んだことによって、俺がここに来ることも減った。  理由は、友達といることの楽しさを知ったから。  今まで作らなかった、友達を作ってみようと決心できたのだ。
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