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「え?白井?」
「うん。話があるみたいだったから、上がって待ってればって言ったんだけどね。断られちゃった」
そう言って、堀江は笑った。
でも、それは堀江と2人になりたくないからなのでは?
なんて思ってしまう僕がいる。
だって、顔が整いすぎてる。
なんで、僕の周りには、顔が整った人が集まるのだろう?
未央も琉斗もかなりの整い具合。
火渡は、女子が4月に告白した回数が多いランキング?とか言う訳のわからないランキングで、5位以内に入る。
ちなみに、1位はいま横にいる堀江。
2位は、もちろん琉斗。
3位は、川口とかいう男子生徒。
で、確か4位が火渡だったような気がする。
小倉と白井もタイプが同じで、ホワッと可愛いタイプの美人。
この通り、僕が接触する男子と女子は、なぜか
美男美女が多い。
僕だけ取り残されてる感が。
そう考えていると、部屋のチャイムがなった。
ドアの前に立つと、白井の気配がした。
随分ベストタイミングだな。
「あっ、帰ってたんですね。待ってましたよー」
そう言って、白井はにこやかに微笑んだ。
この顔に惑わされちゃだめだ。
顔だけが天使の、悪魔だ。
「さっきは、堀江くんしかいなくて。1度帰ったんです。これ、渡したかったんです」
そう言って白井は、あるものを手渡してきた。
それは、マカロンだった。
「ん?なんでかな?」
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