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よくわかったよ。
堀江も、未央が好きだったりするんだと。
どうして、こんなにもライバルが多いのだろうか?
正直つらい。
あと残された希望は、未央自身が誰を好きなのかってだけだ。
ったく、堀江のやつ、未央に近づきすぎだろ。
「そんなことないよ。柚希は、結構才能持ってるって私は思うけど」
「えっ?どんなふうに?」
「うーん例えば、ピアノが上手いとことか、ギターも弾けるとことか、困った時助けてくれたり。
それに幼馴染だから、それのせいで気づかないこともあるかも。
絶対にいいとこいっぱいある人だと思うよ」
僕のこと、そんな方に思ってたんだ。
って、何話してんだよ。
「そっかー、じゃあ俺も見つけてみようかなー!
あっ!そうだ。ねね、未央ちゃんって呼んでもいい?」
「別にいいけど?どうして急に?」
「いやー、友達になりたいなって」
「ん?もともと私は堀江くんのこと、友達だと思ってたけど?」
「え?そうなの?」
堀江は、目を輝かせたがら喜ぶ。
「あっ、ごめん電話」
電話が終わり帰ってきた未央に聞いた。
「誰から?」
「あー、香奈ちゃんから。
ひとりじゃ心細いから、早く帰ってきて。だそうですので……そろそろ帰りますね」
「おー、また明日」
未央が自室に戻った。
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