波乱の予感

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           ※  ブー…ブー……ブー…ブー  携帯のマナーモードに設定された着信音がなった。  誰からだ?  知らないメアドからだった。  『今すぐに、星塚柚希の前から消えろ!  正直言って、ウザい。  警告はした。  従わないなら、  どうなっても知らないからな。』  「どうしたの?未央ちゃん?」  後ろから、香奈ちゃんが覗き込んできた。  「何それ?誰から送られてきたの?」  「それがわからないの。知らないメールアドレスからだから」  そうは言ったけど、本当は私には覚えがあった。            ※  「ていうメールがあったわけ?怖くね?それ」  「うん、怖いよ。すごい怖い。誰だか知らねーけど、イタズラじゃすまされねーよな」  「心当たりってないの?」  彼らは、そう口々に言った。  「うん、まあ、あるっちゃあるんだけどね。証拠がないから……」  「それは?」  「ま、おそらく……白井桃……だろうな。そんなことするやつ」  「なんでそう思うわけ?」  火渡はなんのことかわからないといったように、首を傾げた。  「なんでって、あいつは、少しでも気に食わないやつがいれば排除しなきゃ気がすまないタイプなんだよ」 白井の正体を知らない火渡は、こう言った。  「白井さんって性格悪いんだね。いいと思ってたのに……」  火渡。そう思ったのはお前だけだ。  ほら、周りのやつの顔見てみろ。  その場にいたみんなの顔が曇っていた。
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