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手のひらと頬の すり傷を消毒してもらい
大袈裟な位 大きな絆創膏を貼って貰った。
保健室の先生に
「夜も お家の人に消毒して貰いなさいね」と言われ
「ありがとうございました」と保健室を出て教室に向かう。
ヒリヒリと痛む手のひらを押さえながら
何故 転んだのか…考えて落ち込む。
何で僕 突き飛ばされなきゃならないの?
『蹴られたよね』
また お母さんに怒られるのかな…
『怪我しちゃったから?』
だって 前も怒られたし…
僕は 何をしても 何をされても
ーウソつきーのレッテルで怒られる。
ハァァァ…家に帰りたくないな…
ため息をつきながら教室へ入った。
「おはよう!アータン!」
テル君が駆け寄る。「どうしたの?その顔!」とトモちゃんが覗きこむ。
「おはよう!朝 学校に来る途中で転んじゃった」
「ドジだなぁー」と笑い合った。
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