第1章 誕生~自覚

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 大きな絆創膏のせいで 周りの同級生から 色々聞かれた。 元々 大人しくしてた僕は 口ごもる。 そんな僕を トモちゃんとテル君がフォローしてくれる。 学校が終わる頃には 皆んなの興味も無くなり やっと静かになった。       『大変だったね』     注目されるのは疲れるよ“アキラ”…       『ビックリだね』   帰りの時間になり 「アータン!帰り道また転けんなよ」と テル君に笑われた。 僕は 笑って手を振りながら帰る。     友達って良いね!       『何か温かい気持ちになるね』 僕は家までの帰り道 何だかウキウキしながら “アキラ”と話しながら歩いた。 「ただいまぁ」  「お帰り…どうしたの?その顔!」 早速 母が絆創膏を見て言う。 「朝ね…転がって怪我したの。お姉ちゃんが保健室に連れていってくれた。」 「まったく…お風呂入ったら見せなさいね」    あ~ぁ お風呂入ったら滲みるよね…      『きっと痛いね』    えーっ…嫌だな… “アキラ”と話してると母が大きな声で 「返事くらい きちんとしなさいっ!!」 と怒鳴れた。   
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