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○順一
楽しそうな声があちこちから聞こえる。
ざわざわした感じがどこか今は心地よい。
順一は、隣の陽介をみていた。
陽介「あー!楽しいなぁ!こんなの久しぶり!」
順一「ああ、そうだよな!」
2人を誘って正解だった。
こういう息抜きは1人でするより3人でワイワイとするほうが順一は好きだ。
陽介「部屋に篭るのって苦痛すぎる!親がさ、いつも口揃えて当たり前だってしか言わなくてさー、ははっ。我慢が必要なのはわかるけどなぁ…」
順一「あんまり部屋にいると他のことしたくてしょうがないよな。香苗もだいぶ溜まってたらしいしな…」
陽介はまるで遠くを見るような目をした。
あーあ、とため息をついて、
陽介「みんな今は大変だよね、模試とか、内申点とか、色々気になってさー」
順一「本当にそうだよな…」
はやく受験が終わって欲しい。
3人であの高校に通いたい。
陽介「あ…順一くん、あの…」
順一「ん?」
陽介「高校行っても友達だよね?」
えっ?
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