2.想い

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○順一 楽しそうな声があちこちから聞こえる。 ざわざわした感じがどこか今は心地よい。 順一は、隣の陽介をみていた。 陽介「あー!楽しいなぁ!こんなの久しぶり!」 順一「ああ、そうだよな!」 2人を誘って正解だった。 こういう息抜きは1人でするより3人でワイワイとするほうが順一は好きだ。 陽介「部屋に篭るのって苦痛すぎる!親がさ、いつも口揃えて当たり前だってしか言わなくてさー、ははっ。我慢が必要なのはわかるけどなぁ…」 順一「あんまり部屋にいると他のことしたくてしょうがないよな。香苗もだいぶ溜まってたらしいしな…」 陽介はまるで遠くを見るような目をした。 あーあ、とため息をついて、 陽介「みんな今は大変だよね、模試とか、内申点とか、色々気になってさー」 順一「本当にそうだよな…」 はやく受験が終わって欲しい。 3人であの高校に通いたい。 陽介「あ…順一くん、あの…」 順一「ん?」 陽介「高校行っても友達だよね?」 えっ?
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