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順一「何言ってんだよ。当たり前だろ?」
陽介どうしたんだよ。
陽介「みんな受験が近づくたびに、あいつはライバルだとか、落ちればいいのにとか普段仲がいい相手でもそう思われるの嫌だと思って...。もしも順一くんや香苗にも思われてたらいやだから....」
ああ、そうか....。
陽介は人と張り合ったりするの嫌だよな。
特に、ライバル関係は昔からいやだとか言ってたな。
友達からライバルになって、関係が崩れるのを極端に嫌がる。
順一は陽介の肩に手を回す。
順一「大丈夫だ、俺たちは絶対そんなことしない」
少し手に力が入った。
陽介は安心したのか、ほっとした顔になる。
陽介「へへ...ありがと」
順一「ほかには?困ってることないか?」
陽介がこんな話をするのはきっとほかにも何かある...
順一はそう感じ、試しに聞くことにした。
陽介が口を開けかけた時、香苗が帰ってきた。
陽介「実は...」
香苗「ごめーん!混んでた!」
走って来る香苗。順一と陽介は香苗のほうを見る。
その時、順一は気づく。
陽介の頬が少し赤く染まっていたことに。
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