2.想い

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順一「おう、聞くけど」 お互い立ち止まり、向かい合う。 ザァッ....と少し強い風が吹いた。 まだ緑の葉が落ち、ひらひらと舞う。 陽介「えっと、順一君は....香苗のことどう思う?」 ぎくり、と肝が冷えた。 順一「え...そ、そりゃあ...」 蝉の鳴き声が一層大きくなった気がする。 好きだ。 香苗が好きだ。 陽介はもたつく順一の返事を待たずにさらにいう。 陽介「僕は、好きなんだ」
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