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順一「おう、聞くけど」
お互い立ち止まり、向かい合う。
ザァッ....と少し強い風が吹いた。
まだ緑の葉が落ち、ひらひらと舞う。
陽介「えっと、順一君は....香苗のことどう思う?」
ぎくり、と肝が冷えた。
順一「え...そ、そりゃあ...」
蝉の鳴き声が一層大きくなった気がする。
好きだ。
香苗が好きだ。
陽介はもたつく順一の返事を待たずにさらにいう。
陽介「僕は、好きなんだ」
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