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入学して二週間。
みんなクラスに少し慣れ、順一も新しい友達のグループにいた。
高校は中学とは違い、たくさん人がいて話しかけられることも多い。
部活もたくさんあってみんな迷っていたがだんだん定着している。
そんな中.....
「えー!香苗ちゃん彼氏いるの!?」
香苗「へへ、うん。1組の陽介君」
にぎやかな昼休み。俺は男子のグループでゲームの話をしていたが、香苗の声が聞こえてきた。
香苗は高校に入学してから髪を伸ばし始めている。ついこの前までボブヘアーだったが今は肩くらいまで伸びている。
「いいなー、いつから?いつから?」
キャアキャアと女子の会話は盛り上がる。
吉田「女子ってこういう話好きだよなー」
順一「ああ、どこでもそうだよな」
高校でも同じクラスになった吉田も同じグループにいる。
吉田「順一は?彼女とかはいないのか?もてそうなのに」
えっ....
順一「...いない。作る気もねぇや」
一瞬、陽介が来ていないか順一は心配になったが、来ていない。
安心した。
クラス分けは陽介だけ1組で、香苗と順一が3組で少し離れた。
陽介はかなり落胆していたが、時々香苗は様子を見に行っているらしい。
昼休み、午後の授業が終わるとみんなはそれぞれ部活に行く。
香苗は入りたかった写真部に入部し、陽介は何か新しいことを始めると話し吹奏楽部に入部した。
順一はバイトをしたいので帰宅部を選んだ。
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