3.望み

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入学して二週間。 みんなクラスに少し慣れ、順一も新しい友達のグループにいた。 高校は中学とは違い、たくさん人がいて話しかけられることも多い。 部活もたくさんあってみんな迷っていたがだんだん定着している。 そんな中..... 「えー!香苗ちゃん彼氏いるの!?」 香苗「へへ、うん。1組の陽介君」 にぎやかな昼休み。俺は男子のグループでゲームの話をしていたが、香苗の声が聞こえてきた。 香苗は高校に入学してから髪を伸ばし始めている。ついこの前までボブヘアーだったが今は肩くらいまで伸びている。 「いいなー、いつから?いつから?」 キャアキャアと女子の会話は盛り上がる。 吉田「女子ってこういう話好きだよなー」 順一「ああ、どこでもそうだよな」 高校でも同じクラスになった吉田も同じグループにいる。  吉田「順一は?彼女とかはいないのか?もてそうなのに」   えっ.... 順一「...いない。作る気もねぇや」 一瞬、陽介が来ていないか順一は心配になったが、来ていない。 安心した。 クラス分けは陽介だけ1組で、香苗と順一が3組で少し離れた。 陽介はかなり落胆していたが、時々香苗は様子を見に行っているらしい。 昼休み、午後の授業が終わるとみんなはそれぞれ部活に行く。 香苗は入りたかった写真部に入部し、陽介は何か新しいことを始めると話し吹奏楽部に入部した。 順一はバイトをしたいので帰宅部を選んだ。
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