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「順一!ごめん、宿題見せて!俺ついうっかり忘れてさ…」
順一「またかよ、吉田。しゃあないな」
数学のノートを出し、クラスメイトの吉田に渡す。
吉田はまるで救世主を見るような顔をする。
「やったー!ありがとな!これで助かる!」
順一「吉田、宿題ちゃんとしろよ」
「わかってるって、気をつけますー」
順一「ったく…」
文句を言いつつも、順一は優しい。
それをみんなわかっているから、つい頼っている。
陽介「あはは、順一くんすごい顔!ムスッとして!」
順一「うっせえな、元からこういう顔だ」
陽介「あ、そうかそうか、昔からだったっけ?ムスッとしてるのは…なのに優しいよねー」
順一「おい陽介!変なこと言うなよ!それに、香苗も笑うなよ!」
近くの女子グループにいた香苗たちもついつい順一と陽介の会話に笑ってしまう。
香苗「順一くん、照れてるでしょ?」
順一「んなわけねえだろ!」
笑い声と順一の口悪い言葉が教室中を賑やかにさせていると、
「おーい!もう先生くるよ!」
教室に入ってきた生徒が先生の姿を確認した。
陽介「あ、やばい!席につこう!」
ガタガタとそれぞれ自分の席に戻った。
そんな毎日を楽しく過ごしていた。
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