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それに幽霊ではあるが、自分に好意を持ってくれている女子とこれから思い出を作れると思うと言い表せないほどの高揚感を感じた。
牡丹を成仏させられれば、二人と本当の意味で親友になれるはずだ。
二人と一人に分ける見えない壁がなくなれば、何か変わるかもしれない。
瞬一は、そんな期待を寄せた。
ただその予感も期待も、見事に外れ打ち砕かれることになる。
後になって、瞬一はこの時の浅はかな自分を思い出すと、馬鹿にしたいような、守ってやりたいような、そんな気持ちになった。
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