辛さで決壊する堤防にて

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辛さで決壊する堤防にて

獅子唐のおひたしに 混ざられた青唐辛子 君が食べようと僕が食べようと 君にとっては当たり 今日は後者の当た 痛 んちゃ 祟 リいい 決裂する呂律は歯の隙間から染み出す カプサイシンの追撃による 欲するのは多部未華子でも煙草でもない コップ1杯の 僕にとってはまさかの 水 カルキにまみれていようとなかろうとも そうあれほど嫌いなカルキにだ そもそもカルキという名前が嫌いだ カラさで決壊する堤防から溢れる では間に合わない 噴出 する体液を補うため水を飲み込む では間に合わない 噴入 する 染み込め紛らわせ洗脳し順応せよ そういえば軽部という 苗字もあまり好きではない 軽部カルキという人物に 遭遇していないのは不幸中の幸い 完了 ふぅ 波が去れば心地よく清々しい カラさによる痛みなど 車の下敷きになったことを思えば 何のことない 痛いけど 心が痛むことなど 基 関係ない 二等分に出来る上 そもそも僕らには効かない 青いまま花咲かせ 君よ そうだ 関係あるのは少し前にはぐれた笑顔 それだけ
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