第1章

2/14
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
昼時の高校の食堂。 たくさんの人が食事をしている。 その一角で、とあるカップルがご飯を食べて いた。 ◇◆◇◆◇ 「涼太くん、あ~ん」 女子高生の山野桜は、恋人である坂野涼太に、 スプーンですくったカレーを差し出す。 それを涼太がパクッと食べる。 「ん~、おいしいよ桜ちゃん!」 涼太が幸せそうな顔で言う。 「んじゃ次は俺ね」 涼太はオムライスをスプーンですくって、 桜に差し出す。 「桜ちゃん、あ~ん」 「あ~ん、もぐもぐ、おいしい!」 桜も幸せそうな顔で言う。 「・・・・・・・・・・・」 そんな二人を、友達の細田ユリが冷めた目で 見ていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!