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昼時の高校の食堂。
たくさんの人が食事をしている。
その一角で、とあるカップルがご飯を食べて
いた。
◇◆◇◆◇
「涼太くん、あ~ん」
女子高生の山野桜は、恋人である坂野涼太に、
スプーンですくったカレーを差し出す。
それを涼太がパクッと食べる。
「ん~、おいしいよ桜ちゃん!」
涼太が幸せそうな顔で言う。
「んじゃ次は俺ね」
涼太はオムライスをスプーンですくって、
桜に差し出す。
「桜ちゃん、あ~ん」
「あ~ん、もぐもぐ、おいしい!」
桜も幸せそうな顔で言う。
「・・・・・・・・・・・」
そんな二人を、友達の細田ユリが冷めた目で
見ていた。
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